獏之浪語(4) 「Smiling makes you productive」

先月テニスをしたときの話です。初めて出会うメンバー7人と3時間ダブルスを楽しみました。いろいろなひとと組んで、緊張しながらのプレーでした。
最初に組んだおっさん、ひどいやつで、私がミスすると嫌な顔をして「はー」とため息をつくのです。気にしないように努力しましたが、めちゃ集中力が途切れます。おっさんはさらにときどき私のミスに対して「ち」と舌打ちをします。そのたびに私は委縮し、ミスがミスを呼び、ぼろぼろでした。私はしまいに、「このおっさん、おれのこと嫌いなんだろうな。どこが嫌われたんだろー」なんて考えてしまいました。その後、そのおっさんと組んだひとたちの多くはおっさんのため息と舌打ちにやられたのか、暗―い雰囲気でミス連発していました。自分だけじゃなかった。
次に組んだおばちゃんが、もうこれは人の良さが顔ににじみ出ているタイプ。私のミスも笑顔で「ドンマーイ!」にこにこ。私は一気に明るい気分になって、ボレーも次々に決まり、生き生きとプレーできました。結果も勝利!みな実力的にはあまり差がないメンバーでしたが、このニコニコおばちゃんと組んだ人たちの勝率は明らかに高く、ため息おっさんはその逆でした。

私は30代のころ、研修医に厳しい指導をしていました。「金平、鬼軍曹」と呼ばれていた時期の話です。厳しく叱るほど、研修医は育つと信じていました。うまくできない奴にはすかさず「なにやってんだ!」「何度言ったらわかるんだ!」「やる気のない奴は帰れ!」と叱咤。5年くらいこのスタイルで指導しましたが、結果、私についた若手はうまく育たなかった。研修医の中には、「おれは金平鬼軍曹に嫌われている」と思っているひとがいた、ってのを後でききました。それじゃ委縮するよね。

やっぱニコニコおばさんのスタイルでしょ。怒った顔より、笑顔で接したほうが、人間はよい方向に活性化になるんじゃないかな。目の前にいる人を幸せな気分にしてあげたほうが、相手も自分も活性化し生産的になると思うのです。きっと笑顔や幸せな気分が脳内にいい物質をたくさん放出するんじゃないかなと思っています。

仕事、うまくいっていないとき、いらいらするより、ちょっと気分転換。楽しい気分になることを5分か10分やって笑顔になってみませんか。愛犬の写真見たり、お笑いのユーチューブ見たり、、その後の仕事、めっちゃはかどりますよ。あるいは仕事はかどっていないひとを見かけたら、幸せな気分になる言葉をかけてあげてください。笑顔で接するだけでも効果あると思います。脳内にじわーっといい物質が湧いてきますよ。

Smiling makes you productive!   笑顔はあなたを活性化して生産的にしてくれます。

院長金平

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獏之浪語(4) 「Smiling makes you productive」 への2件のコメント

  1. 老婆心 より:

    金平先生に挑戦!

    イッソプ物語の北風と太陽のお話ですね。確かに貶されるより、褒められた方がうれしいですよね。とりわけ初対面の人たちの集まる場や日々の職場では。

    でも後輩の指導や人材育成となると太陽ばかりでいいのかなあ~。イソップ物語の北風と太陽のお話には、もう一つのバージョンがあるそうでね。それは ”旅人の帽子を取ること” というお話です。太陽がじりじり照らし続けると旅人は暑いのでしっかり帽子を被り、決して帽子を脱ごうとしませんでした。ところが北風が一吹きすると帽子が飛んで行ってしまいました。

    厳しさと暖かさは表裏一体。厳しさがあるから暖かさがより暖かく感じられるのでしょう。その人の人となりや状況によって北風と太陽の使い分けが大事では・・・

  2. Life lovers より:

    老婆心さん 

    いつもご声援ありがとうございます。
    北風と太陽ですね。四季があって厳しい冬があるからこそ春の幸せがあるように、北風があるから太陽がありがたいのでしょうね。
    老婆心さんのおっしゃるように、若手を指導するとき、ときには北風になる必要もあるのだと思います。自然界にはありえないかもしれませんが、私はできるなら、温かい心をもった北風になりたいと思っています。旅人の帽子がなくなることが旅人のためになるのだったら、嫌われても北風になって吹き飛ばそうと思います。
    朝礼でお話しした「笑顔になれば自分もひとも生産的になる」は、最近そう信じて自分に言い聞かせている一種の自己宗教です。精神的なというよりは、物質的に何かあると思っています。笑うと出てくる物質が脳や身体に何ら間の活性化現象を引き起こすのではないかと思っているのです。毎日それを証明したくて生きているような気もします。
    支離滅裂になりましたが、今後とも温かいご支援とともに北風のような叱咤激励をよろしくお願いします。

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