医療安全の勉強会を開催しました。

こんにちは、手術室看護科の関口です。
私が所属する“患者安全対策委員会”では、安全な医療を行うためにさまざまな活動に取り組んでいます。先日は自治医科大学の長谷川剛教授をお招きして、「医療安全とノンテクニカルスキル」というテーマで勉強会を開催しました。

“ノンテクニカルスキル”というのは、知識や技術以外の、たとえばリーダーシップやコミュニケーション技術のことをさし、チーム医療の安全性を高める効果が注目されてきているそうです。土曜日の午後の開催にも関わらず、63名の職員が熱心に参加しました。アンケート結果によれば、全員が「大変参考になった」もしくは「参考になった」と答えてくれました。

まず、はじめに驚いたことは、講師の長谷川先生の雰囲気です。とても有名な方ですので、スーツを着た堅いイメージを思い浮かべていましたが、実際はとても穏やかで、話しやすい雰囲気の方でした。また、普段は呼吸器外科医として日々お仕事をされていると伺い、さらに親しみが沸きました。

講義では医療事故の再現ドラマを見ながら、どこが悪かったのかを考えました。その中で、気になっていることは繰り返し伝える“ツーチャレンジルール”や、情報の背景や自分の評価を一緒に伝える“SBAR”の有用性を実感できました。また、ちょっとしたことでチームが集まって情報を共有する“ハドル”を、ぜひ取り入れたいと思いました。

最後は、海外ドラマ「ER」の手術シーンです。執刀前に全員で患者さんの情報を確認する“タイムアウト”は手術の安全性に有効とされ、メディカルトピアでも全例で行っていますが、このルールに従わない外科医がテーマでした。自分の不安を表明する“CUS”などを学びました。

一方的な“授業”ではなく、動画やドラマを見ながら医療安全について考えることは、とても楽しく有意義でした。

今回の勉強会で、コミュニケーションの大切さを再確認しました。医療の現場で忙しく働く中では、言い方やタイミングなど伝える側の配慮も大切ですが、受ける側も自分のものさしだけで受け止めるのではなく、相手がどのような考えがあって話しているのか、言葉の奥にあるその人の思いを想像できるような気持ちのゆとりを持つことが大切だと思いました。

お互いが気持よく働けるように、相手のことが気遣える行動を、日々心がけていきたいと思います。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>