一般外来と独立したスペースで患者さんのプライバシーにも配慮しています
腹腔鏡手術とは、お腹に小さな穴を数箇所あけ、そこからカメラや手術器具を入れて手術を行う方法です。手術の際には炭酸ガスでお腹を膨らませお腹の中のスペースをひろげます。手術はカメラで映した映像をモニタ画面で見ながら行います。開腹手術と比べて傷が小さいことから美容的にも優れ、術後の痛みが軽く、入院期間も短くなります。また、術後の癒着も少ないと言われています。
お腹の傷は病状により変更となることがあります
- 子宮筋腫核出術
- ちいさな子宮筋腫が残ってしまったり、術後に再発したりする可能性があります。
- 筋腫の数が10個以上の場合や、15cmを超える筋腫などのケースではこの手術が困難なこともあります。
- 原則として術前にGn-RHa(偽閉経療法)を併用します。
- 術後は半年間の避妊期間が必要になり、術後の分娩方法は帝王切開となることもあります。
- 子宮全摘術
- 子宮をとる手術となります。
- 卵巣に異常がない場合には卵巣を残すことにより、術後のホルモンバランスを維持することが可能です。
- 卵巣のう腫摘出術(腫れ物だけをとる)
- 卵巣のう腫の部分だけをとり、卵巣は残す手術です。
- 子宮内膜症では再発予防のために術後に低容量ピルの服用をお勧めする場合があります。
- 付属器切除術(卵巣・卵管をまとめてとる手術)
- 反対側の卵巣が残っていれば、ホルモンバランスも変わらずその後の妊娠も可能です。
- 子宮内膜症に対する手術
- 子宮内膜症によって生じた卵巣チョコレート嚢胞を切除し、より正常に近い状態にする治療です。
- 卵巣や子宮が腸管や尿管などと癒着していることがあり、その際には癒着剥離をあわせて行います。
- 重症なケースでは術前にGn-RHa(偽閉経療法)を併用します。
- また、手術後すぐの妊娠を希望されない患者さんに対しては、再発予防のために術後の薬物療法を推奨しております。
子宮鏡という機械を腟から子宮内に入れて、カメラを見ながら子宮内腔に飛び出す子宮筋腫(粘膜下筋腫)やポリープを切除したり、慢性的に生理の量が多いケースでは子宮の中を焼くなどの治療を行います。腹腔鏡下手術よりも身体への負担が軽く、入院も短期間ですが、適応となる疾患が限られます。
診療はすべて予約制で行っておりますので、受診をご希望の方は事前にお電話かメールにてお申し込みください。