獏之浪語(7) 「みんながインベーダーに見える」

今日の英語はcustomとhabitです。どっちも似たような意味です。習慣とか癖っていう意味。たとえば、藤岡副院長が好きな、コヴィーの「七つの習慣」っていう本のタイトルはseven habitsです。Customっていうのは、、、えー松田さん、エアポートにもありますよね。どういう意味でしたっけ。
松田さん「はい。税関という意味です」
そうですね。税関と癖ってなかなか結び付きませんが、実は同じ語源です。封建時代、荘園の王様が小作人から年貢を取り立てたのですが、「なんで俺ら、年貢を納めなきゃいかんのや!」に対して「この国のならわしやから、さっさと納めろ」っていう意味でつかわれたのです。“習わし”と“税”。Customなわけです。

ま、これはさておき、インベーダゲームって知ってる人どのくらいいるんだろー。お~~~。半分以上の人が知らない。事務長知ってる?知ってるよね。(笑)バブルのころメチャ流行ったテレビゲームです。あのころ喫茶店のドア開けると、日本中でインベーダーゲームの音が聞こえてきました。ピシュン・ピシュン。藤岡副院長は学生時代、兼六園下の喫茶店でこのゲームに毎日千円使っていたそうです。ぼくもリヴァージュっていう喫茶店に毎日入り浸って、ひどい日は朝から晩までやってました。(笑) ところがある日ぼくに異変が起きたのです。ひとがたくさん並んでいるところ、、、たとえばこの朝礼みたいな状況で、人の顔がみんなインベーダーに見えてきたのです。よし、この縦一列を撃墜して消したら、上空の悪い奴を打ち落とせる! って真剣に思ってしまったのです。縦横に並んでいるものは、全部インベーダーゲームに見えてきたのです。こりゃやばいと思いましたよ。Habitて恐ろしいもんです。 

話は全然変わりますが、ぼくは毎年冬に技術認定審査委員の仕事をしています。2時間3時間の手術ビデオを10本~15本見ます。大変な仕事ですよ。その仕事の内容は「アラサガシ」です(笑)。ひとのビデオをみて、ここがいけない、そこは危ない、こりや落第、とかとにかく減点していきます。正月休みなど一日中このアラサガシをやっていると、このアラサガシがhabitになっちゃうから大変です。どこかの部屋にはいっただけで、その部屋のアラサガシ。ほかの人が書いた文章を読んではアラサガシ。自分の同僚の手術を見てはアラサガシ。家庭に持ち込んだらこりゃ大変です。友達関係、家族関係、崩れること必至。このアラサガシに相当する仕事って実はいっぱいあるんですよね。安全管理なんかもそうかもしれません。上司が若手に指導するときは必ず発生します。気づかないうちにhabitになってしまうことが、怖いんですよ。

え~、今日の英語はhabit, customどっちも癖とか習慣です。仕事上でやむを得ない反復活動が原因で、気が付かないうちにネガティブなhabitが身についているかもしれないと思ったほうが良いです。それに気づいたら、早いうちに意識的に仕事とそれ以外を切り分けるのが賢明ですね。
今日はHabitとcustomでした。

院長 金平永二 

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