こんな症状で悩んでいませんか?

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骨盤臓器脱(性器脱)について

これは膀胱・子宮・直腸といった骨盤臓器が膣の入口から飛び出てきてしまう状態をさします。
骨盤では筋肉(肛門挙筋)や筋膜などで膀胱・子宮・直腸を支えていますが、おもに妊娠・出産で肛門挙筋・筋膜・神経などが損傷を受けると、骨盤臓器の支持機構が破綻して膣の入口から骨盤臓器が落ちやすくなります。
肥満、慢性的な便秘や咳なども助長因子といわれています。
膀胱が落ちれば膀胱瘤、子宮が落ちれば子宮脱、直腸が落ちれば直腸瘤と呼び、1つの臓器だけが落ちてくることもあれば、複数の臓器が落ちてくることもあります。
症状も様々で、陰部下垂感・陰部にピンポン玉のようなものが触れる・椅子に座るとボールの上に座っている感じがするといった典型的な症状や、トイレが近い・尿が出しづらい・排尿してもすっきりしない・尿が漏れてしまう・便秘などといった膀胱や直腸に関連した症状が出ることもあります。
ひどくなると飛び出てきた臓器を手で戻さないと、排尿や排便がしづらくなることもあります。

骨盤臓器脱(性器脱)の有病率

下のグラフは、各年代における女性骨盤臓器脱(性器脱)の有病率をしめすものですが、年代が高いと有病率も高くなってきます。

骨盤臓器脱(性器脱)の有病率
(Am J Obstet Gynecol 180:299-305,1999 より改変)

骨盤臓器脱(性器脱)の種類

骨盤臓器脱(性器脱)の種類

膀胱瘤

膀胱が前側の膣壁といっしょに下がってくる状態です。
膀胱が正常な位置にないため、頻尿や排尿困難といった症状を引き起こしたり、膀胱炎になりやすくなったりする場合があります。

膀胱瘤
膀胱が前側の膣壁といっしょに下がってくる
膀胱瘤
MRI画像

子宮脱

子宮が膣管を通ってそのまま落ちてくる状態です。
ひどくなると、子宮の入口周辺がこすれて出血したり炎症をおこしたりする場合があります。

子宮脱
子宮が下がってくる
子宮脱
MRI画像

直腸瘤

直腸が後側の膣壁といっしょに下がってくる状態です。
ひどくなると直腸の飛び出た部分に便がたまって慢性的な便秘や排便障害を引き起こす場合があります。

直腸瘤
直腸が後側の膣壁といっしょに下がってくる
直腸瘤
MRI画像

膣断端脱

手術で子宮を取った後に膣壁が下がってくる状態です。
ひどくなると膣壁が反転してボール状になってしまいます。膀胱や直腸はもちろんのこと、子宮がないため小腸が落ちてくる(小腸瘤)こともあります。

膣断端脱
手術で子宮を取った後に膣の壁が下がってくる
膣断端脱
MRI画像

外来でおこなう主な検査

1尿検査

血尿、炎症、の有無などをチェックします。

尿検査

2台上診

脱の部位、程度、膣粘膜の状態などをチェックします。

台上診

3MRI検査

脱の部位、程度を画像でも確認します。
骨盤内病変の有無も確認できます。

MRI検査

4残尿測定

排尿障害による残尿の有無をチェックします。専用機器を下腹にあてるだけで残尿量がわかります。

残尿測定

骨盤臓器脱(性器脱)の治療について

脱が軽度であれば脱の悪化予防や症状の改善を目的に骨盤底筋体操を行います。体への負担はあまりありませんが、根気よく続ける必要があります。

骨盤臓器脱(性器脱)の治療について

リングペッサリーを膣に挿入して骨盤臓器が落ちてないようにする方法もありますが、おりもの・出血・違和感・不快感がでたり膣粘膜の炎症が起きやすくなるため、定期的な通院および交換が必要になります。

骨盤臓器脱(性器脱)の治療について

根本的に脱を修復させるためには手術が必要となります。 子宮摘出や膣壁を縫縮する方法が従来からありますが脱の再発率が比較的高く膣が狭くなることもあるため、最近では低侵襲かつ高い治療効果を目的に、ポリプロピレンメッシュシートを使用するTVM手術が主流になってきています。

骨盤臓器脱(性器脱)の治療について

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